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コピー食品界の王様!カニカマがメジャーになるまで

"カニカマ"と言えば、食卓で活躍する、ポピュラーな加工食品のひとつです。もしかしたら、これが高級食材"蟹"のコピー食品であることを、忘れかけている方もいるかもしれませんね。

食品偽装が次々と話題にのぼる風潮で、高級食材をまねて作ったコピー食品への評判は、残念ながら「良い」とは言い切れないのが現状です。そんな中、これほどまでに身近な存在となったコピー食品は、カニカマの他にほとんどないでしょう。今回は、カニカマの誕生から、カニカマがここまで人気になった理由までご紹介します。

カニカマが人気になるまで

カニカマとは、見た目や食感を蟹に似せて作った、コピー食品のことです。通称である「カニカマ」とは、「かに風味かまぼこ」を略したもの。スケトウダラのすり身を原料に作られたもので、蟹は一切使用されていません。

カニカマの発祥には、いくつかの説があります。まず、石川県七尾市のスギヨという水産加工メーカーが最初に販売した説。次に、広島県広島市西区の草津にある蒲鉾屋が発祥であるという説。最後に、現在ではマルハとして知られる大洋漁業が、ズワイガニにスケトウダラのすり身を混ぜて販売したのが先祖という説。実際にどれがカニカマの発祥であるのかと断言するのは難しいですが、全国的に「蟹をもっと安く食べたい!」というニーズがいかにあったかが分かります。

その後、日本のカニカマは、ヨーロッパやアメリカを筆頭に、世界各国へ輸出されるようになりました。本物の蟹よりもずっと安価で、見た目も良くて美味しいカニカマは、こうして全世界で受け入れられるようになったのです。現在、世界では韓国製のものがもっとも多く流通しています。

海外では"SURIMI(すり身)"として大人気!

日本で生まれたカニカマは、海外では"SURIMI(すり身)"と呼ばれ、日本食ブームに乗じて大人気だそうです。なんと、フランスではスーパーマーケットにも並んでいるのだとか。サラダに乗せたり、パスタの具にしたり、ダイエットフードとしても歓迎されています。また、アジアではとりわけタイで大人気。まるで本家の蟹のように、お刺身・寿司・揚げ物・しゃぶしゃぶなどに調理されているそうです。

なぜカニカマは人気なのか

コピー食品界の王様とでも言わんばかりの、大成功をおさめたカニカマ。日本国内だけでなく、海外での評判も高く、他のコピー食品と比べると考えられないほどの人気を誇っています。"コピー食品"と聞くと、なにか別の食品をマネして作ったということで、一般的にあまり良い印象を持たれないですよね。その理由は、「天然の食品としてコピー食品を売っているから」に尽きるのではないでしょうか。

今、カニカマを本物の蟹だと思って買う人はいません。カニカマを食べて、本物の蟹と間違う人もいません。カニカマは、カニカマ独自の美味しさを持っています。だからこそ逆説的に、コピー食品でありながら本物の蟹に負けるとも劣らない、世界的な人気を手に入れられたのかもしれませんね。

今回は、コピー食品界でもっともポピュラーなカニカマの人気についてお伝えしました。今晩の献立がまだ決まっていないなら、これを機にカニカマを使った料理を作ってみてはいかがでしょうか。