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そのイクラは本物ですか?コピーイクラの秘密

イクラといえば、噛めば口いっぱいにジュワッと旨みが広がる、お馴染の高級食材です。本当に美味しいイクラを食べようと思ったら、値段の上限にキリがありません。そんなイクラを、もっと安く食べられたら嬉しいですよね。このような発想から誕生した、ギリギリ食べられるイクラがあるのです。その名も、人工イクラ。

人工イクラは、有名なコピー食品のひとつです。コピー食品って何? 人工イクラは、コピーイクラとどう違うの? 今回は、色んな意味でワケありなコピーイクラの秘密に迫ります。

コピー食品ってなに?

コピー食品というのは、ある食材と似せて、別の材料を使って作られた、加工食品のことです。主に、比較的安い材料を使って、高級な食材と似たものを作ります。有名なコピー食品としては、“カニカマ”や“マーガリン”が挙げられます。

コピー食品の難しいところは、コストをかけずに、どれだけ本物の食材と似たものを作れるか、という点です。いくら美味しいコピー食品を開発したとしても、そこに多大なコストがかかるようでは、天然の食品とほとんど値段が変わらなくなってしまいます。現在、コピー食品として市場で売られているものは、どれも本物の食品との類似性を保ちつつ、コストを抑えるのに成功したものばかりだと言えます。

人工イクラはどうやって作っているの?

人工イクラは、富山県魚津市の日本カーバイド工業によって、世界で初めて作られました。今では、有名なコピー食品のひとつとしての地位を築き上げています。人工イクラは、海藻から抽出した「アルギン酸ナトリウム」に調味料や食用油を混ぜ、それを塩化カルシウム水溶液に流して、表面をかためて作ります。こうして作られた人工イクラは、見た目も味も、本物と区別がつかないほど完成度が高いと言われています。

人工イクラと天然イクラの見分け方は?

それでは、人工イクラと天然イクラを見分けるには、どうしたらいいのでしょうか? まず、見た目や味で判断するのは、かなり難しいと言えます。しかし、人工イクラの作りによっては、皮があまりに固すぎるものもあるようです。食べてみて、皮の食感にはっきりと違和感があるものは、コピー食品かもしれません。

もっとも確実なのは、イクラに熱湯をかける方法です。天然もののイクラの場合、温度が高いものにふれると、表皮のタンパク質が固まって表面が白く濁ります。とはいえ、イクラをお湯に入れるなんて、外で食事をしている時にはなかなかやりにくいですよね。

もしも熱湯を用意できない場合は、一粒のイクラを箸でつまんで、くるくると動かしてみましょう。このとき、中の目玉のような部分が、外側と一緒になって動いたら、天然ものです。一方で、イクラをくるくると動かしても、目玉のような部分がずっと真上にあるものは、コピー食品です。

価格でも天然イクラに負けつつある人工イクラ

今では、本物とほとんど区別ができなくなるほど、クオリティの高い人工イクラ。しかし、昨今は価格面でも天然イクラに押されてしまい、ほとんど使われなくなってきているそうです。人工イクラが天然イクラに勝るには、コストを抑えるのが必須。安いイクラはみんなコピー食品かと思えば、案外そうでもないかもしれません。

今回は、イクラのコピー食品である人工イクラの秘密についてお伝えしました。今では本物と見間違えるほどクオリティの高い人工イクラ、あなたも知らないうちに、どこかで食べているかもしれませんね。