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海鮮を制す者は日本を制す!

海鮮を制す者は日本を制す! 海の幸を美味しく食べることは、単にグルメを楽しむということにとどまりません。たくさんのサカナやその産地を知ることを通じて、日本という国について学ぶことができます。 縄文時代の貝塚に、魚類の骨がたくさん見つかっていることからも、日本人が古くから魚食文化に親しんできたことがわかります。

単に美味しい魚を消費するだけに止まらず、魚を通じて日本という国の文化背景を知ることも大切です。

日本の地理

日本近海は多くの魚種に恵まれています。非常に豊かな海に囲まれている世界で唯一の国と言ってもいいかもしれません。海と一口に言っても、 北海道や東北沿岸の寒流域と銚子より南の暖流域では棲んでいるサカナが全く違っています。

陸の近くの沿岸域や遠く離れた外洋域、果ては深海までと様々な場所で漁業が行われています。サカナを美味しく味わうには、 いつどこで獲れたサカナをどうやって運んできたのかを知ることが大切です。

日本の文化

日本人は海産物を天の恵みと考えていたようです。縁起の良い日には「タイの尾頭付き」や伊勢エビを食べます。アワビの雄雌のペアを伊勢神宮に奉納するのは古来よりの習わしです。

日本人は、海に囲まれた島で長き時を過ごしてきました。日本は自然の災害が多い国ですが、同時に自然の恵みも多く得られる国でもあります。台風や高潮に脅かされながらも、 海の恵みを得ることで命を繋いできました。

現代を生きる我々が、海産物を特別なご馳走だと感じて、心をときめかせてしまうのは、日本人の心に根ざした海の恵みへの感謝の気持ちがあるからかもしれません。

日本の今

日本人は海の恵みによって生かされてきましたが、今の日本人が海を大切にしているとはとても言えない状況です。個人のレベルでは保護活動をしている人もいますが、 商業レベルの活動まで含めると、日本人はサカナを取り尽くし、環境を破壊していく、海にとっては悪魔のような存在なのです。

そのため、市場や寿司屋にいくと「このサカナは、昔はたくさん獲れたけど、今は全然いない」などという話をよく聞かされます。経済的な事情ばかりを考えて、 サカナのことを全く考えなかったため、環境が悪化させてしまったり、根こそぎ獲られてしまっていたりした結果なのです。

マグロ類、ウナギ、アワビ、伊勢エビなど、日本近海で漁獲される海産物で、資源が減少していないものはないと言ってもいいくらいです。 マグロやウナギが食べられなくなる日は遠い日の話ではなく、近い未来に起こりうることです。

我々に出来るのは、それぞれのサカナの現状をよく理解した上で、なるだけ美味しく頂けるようにすることです。自分たちだけではなく、子供や孫の世代になっても、 海の恵みを受けられる日本であって欲しいものです。

 □ サカナへの関心や知識を深める 「日本さかな検定」