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フグよりおいしい!?クエ

おもに西日本を中心に高級魚として珍重されているクエ。一部では、フグよりもおいしいと言われているほどの魚です。関東ではあまり知られてはいませんが釣り好きの間ではとても有名で、わざわざクエを目当てに遠征する人も珍しくないのだとか。そんな知られざるクエについて掘り下げてみましょう。

幻の魚のクエってどんな魚?

クエとはスズキ目ハタ科に属する大型の魚で大きいものは体長1メートル、重さ30キロ以上にもなるのだそうです。からだは緑色っぽい褐色をしており、6本のしま模様が特徴ですが大きくなるにつれ模様な薄れていき、同じような大型のマハタなどと区別がつきにくくなります。尻尾が白くないこと、からだがやや細長いことで見分けられますので、クエを狙って釣りに行く際はおぼえておくと便利でしょう。

水深50メートルほどのサンゴ礁や岩場に住んでおり、群れをつくらず単独で行動することも知られており、昼はほとんど岩かげやほら穴に隠れてじっとしています。夜になるとエサを求めて動き出しますが寝床としている岩場から離れることはあまりなく、海面にあがってくることもほとんどありません。

クエは肉食でエサとしているのは魚や甲殻類、イカなどを大きな口でまる飲みにします。とくにイセエビなどの高級な食材を好むため、グルメな魚としても有名です。またつかまえるのには非常にテクニックが必要な魚で、クエを専門とする漁師でさえ月に数本とれるかとれないか、というときもあるほどなんだとか。警戒心が強く、昼間はほとんど岩陰などに潜んで姿を現さないことも幻の魚と呼ばれる理由のひとつになっているようです。

そんなクエの中でももっともおいしいと評されるのが天然の真クエ。重さ15キロほどのものは海の宝石とも呼ばれており、高級料亭ですらなかなか手に入れることが難しい貴重なものなんだそうです。

クエのおいしい食べ方は?

クエの旬は秋から冬ですが、年明け直後の1月がもっともおいしいとされています。刺身で食べると非常にたんぱくな味わいで、はっきり言えばあまり味気ないです。しかしひとたび火を入れるとジューシーで、鶏肉のようなプリッとした歯ごたえとなります。脂のバランスもよく強いうまみも感じることができるため、この時期のクエはフグやアンコウよりもおいしいと評判が高いようです。

そのため根強いファンも多く、とくに年末年始になるとクエを求めて多くの人が産地に足を運びます。クエを目玉としている飲食店や旅館も多く存在し、なかにはクエのフルコースを提供する店もあって観光客を中心に人気のようです。

そんなクエのおいしさをもっとも味わえるのがクエ鍋。大相撲九州場所で関取たちにもふるまわれるほどで、そのおいしさは折り紙付き。内臓や骨でダシをとった煮汁にぶつ切りにした身と野菜などの具材を入れるだけのシンプルな料理ではありますが、地元の漁師をもうならせる絶品なのだそうです。その年初めての鍋はクエ鍋、と決めている人も珍しくないようですよ。ほかにも揚げものや焼きもの、お吸い物などにしてもおいしく頂けます。

そんな魅力だらけのクエですが天然のクエの値段は1匹30万円は下らないとも言われており、なかなか手が出しにくい代物。しかし最近では養殖ものも多く出回っており、やや小ぶりではありますが天然ものに引けを取らないおいしさだと評判です。値段もかなりリーズナブルなため人気なのだそうですよ。多くの飲食店や旅館でも扱われている養殖ものは脂の乗りが非常によく、うまみやコクも強く感じることができるため、とにかく一度、手軽にクエを味わってみたいという人にはおすすめです。

幻の魚、海の宝石などと評されるクエ。魚好きならずとも一度は口にしてみたいものですね。天然ものを味わうのは相当のお金と運が必要ではありますが、もしチャンスがあればぜひ食べて頂きたい魚と言えるでしょう。