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人気急上昇中のノドグロ

高級魚として近年、知名度も人気も急上昇中のノドグロ。2014年にテニスプレーヤーの錦織圭選手が全米オープンテニスで準優勝した際の会見で、帰国したらまず食べたいもの、としてあげられたことで一気に全国へと広まりました。最初は興味本位で注目を浴びていたようですが、そのおいしさにハマる人が続出し、いまや高級魚の代表格にまでのぼりつめました。では、ノドグロとはどのような魚なのでしょうか?

ノドグロってどんな魚?

ノドグロの正式名はアカムツと言って、大きく分類するとスズキの仲間です。ノドグロ以外にも様々な呼び名があり、キンギョウオ、メキン、ギョウスンなどと呼ばれています。体長は40センチほどで、口の奥が真っ黒なことがノドグロと名付けられた由来なのだそうです。

非常に脂の乗りがいいことで知られており、季節を問わずいつでもおいしいため、日本各地で人気があります。身は白く、上品な甘みがあって煮ても焼いてもおいしいため、「白身のトロ」と評されることもあるのだとか。

味はもちろんのことグルメ番組などでも頻繁に取り上げられるため価格は全体的に高価で、中には1匹1万円以上で取引される大型のものもあるそうです。しかし、水温の変化やエサであるプランクトンの増減によって水揚げ量が非常に左右されやすいのが難点でした。

ですが2013年に水産研究センターが稚魚の育成に成功したため、今後の安定供給への期待が高まっています。漁場としては富山や石川あたりの北陸や山陰が有名で、島根県浜田市では市の魚として指定されています。

ノドグロのおいしい食べ方

白身のトロと絶賛されるほどのノドグロのおいしさをまず味わうなら、刺身がベスト。ノドグロの脂分もうまみも皮と皮のすぐ下に凝縮されていますのであえて皮をむかず、少しあぶって一度冷水でしめてから食べる焼き霜造りにすると、おいしさをあますことなく堪能することができます。ほかには煮つけも脂が煮汁にとけだしてコクを与えてくれますので、ほかの魚で作ったときよりも味に深みがでておいしいですよ。

さらに手軽に味わいたいならば、スーパーでも手に入れることができる干物がおすすめ。うまみや脂のコクが凝縮され、焼くことで香ばしさも加わって酒のつまみにもご飯のお供にも最適。関東では1匹1,000円以上する高級品ではありますが、食べておいて損はないおいしさのはずです。煮ても焼いてもおいしいというノドグロですが、どちらかというと焼くことと相性がいいようですので、塩焼きやあぶりなど、香ばしさをプラスするような食べ方がおすすめです。

ですがノドグロを鮮魚で手に入れるのはかなり難しく、水揚げされる市場まで足を運ぶか、デパートの鮮魚売り場に並ぶのを待つほかありません。普通の鮮魚店ではまずおいていないでしょう。その辺りも希少な高級魚として人気を集めている理由のひとつで、一部の人たちからは幻の魚、と呼ばれることもあるそうです。

しかし最近ではインターネットの普及で産地の鮮魚店からお取り寄せができるようになり、以前よりは手に入りやすくなりました。それでも漁獲量が安定しないときは実際に手に入れるまでに時間がかかることもありますので、やはり全体的に希少な魚と言えますね。旅行先の旅館や飲食店などでもし出会うことができたならば、ぜひ一度幻の魚を味わってみてはいかがでしょうか。