Category : ちょっと贅沢に!高級魚を食す

クエと似ているマハタ

房総や伊豆半島などに多くいるマハタ。高級魚として珍重されているクエと似ており味もクエに劣らないお魚です。ここでは、そんなマハタについて深く掘り下げていきましょう。

マハタってどんな魚?

マハタとはスズキ目ハタ科に属する海魚で全長1m越えから重さは50kgほどですが、ときには100kgまで超えるものも。ここまで大きくなったものはカンナギと言うそうです。からだは紫色を帯びた淡褐色をしており、7本の黒褐色のしま模様が特徴的。しかし、大きくなると模様が薄れるため、同じようなクエと区別が難しくなってしまいます。また、マハタモドキという近緑種がおり、これは尾びれの後緑が白いかどうかが見分けるコツです。マハタを狙って釣りに行く場合は覚えておくと役立つでしょう。房総や伊豆半島でもたくさんマハタはいますが、超大型を釣るとなれば九州や南西諸島が圧倒的に有利です。

マハタは水深50m~200mほどのやや深場の岩礁に単独で住んでいます。そのため、船から釣るケースが多いようです。泳がせ釣りやジギングのほか、小〜中型のマハタはひとつテンヤで狙うといいでしょう。生態は分からないところがたくさんありますが、産卵期は3~5月頃とされています。夜はエサを求めて動きだしますが、昼間は藻場や岩礁の陰でじっとしていて動くことはありません。アジやサバといった魚やエビ・カニなどの甲殻類を大きな口で飲み込みます。

成熟するまでのマハタはすべてメスですが、成長し大きくなればオスに変わるという雌性先熟のお魚です。ちなみにオスになるまでは5~6年は必要とされています。めったに釣れる魚ではないので、幻の魚あるいは主と扱っている地域もあるようです。ちなみに、クエと混称してモロコ(東京・伊豆諸島)、マス(三重・尾鷲地方)、クエ(高知)と呼んでいるところもあります。2011年4月に沖縄県与那国島で釣れた186㎝・120㎏もマハタは、IFGAの世界記録に認定されました。

マハタのおいしい食べ方

マハタは味が落ちない魚なので、どの季節でもおいしいため旬は一概にいつとはいえません。夏場は刺身や焼き物がおいしく、釣りでもよく獲れるので旬は夏とされています。しかし、冬場の脂が乗ったものも格別。透明感があるプリプリとした白身が特徴的のマハタを刺身で味わう場合は大型のものほど肉質が硬くなるので、冷蔵庫で2~3日間熟成させてから薄造りにしましょう。粗(アラ)からはいいダシと上質な脂が出るので、潮汁や鍋物はとても絶品です。フライや煮つけ、ムニエルにしてもおいしくいただけます。また、マハタは捨てるところはほとんどありません。皮や腸、胃袋は湯引きに、心臓や肝は塩焼きや煮つけにして食べることができるからです。

クエと並ぶ高級魚として扱われているマハタは、長崎県などではマダイよりも珍重されています。基本店頭に売られているような魚ではないため、料亭などで使われているようです。また、養殖技術の向上により市場に出回っているほとんどは養殖。天然の水揚げされたマハタはあまり見かけません。そのため、「幻の高級魚」とも呼ばれています。

幻の高級魚と評されているマハタ。魚が好きな方はもちろんのこと、一度は召し上がりたいものですね。天然ものを食べるのは相当のお金と運が必要になります。しかし、機会があればぜひ味わってほしい魚と言えるでしょう。

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