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川魚の代名詞、アユを徹底解剖

川魚というとまず思い浮かぶのがアユでしょう。全国各地の川だけでなく湖などの淡水であれば生きていくことができる、川魚の中では比較的強い種類のため様々な場所で味わうことができます。

しかし、強い種類ではあるもののそのおいしさは水質によって大きく変わってくるため、本当においしいアユに出会う機会はなかなかないもの。本当においしいアユとはどんなものなのでしょうか。

アユってどんな魚?

アユはサケ目又はキュウリウオ目のアユ科アユ属、本来は川と海を回遊する魚で北海道南部から朝鮮半島、ベトナム北部など東アジア一帯に生息しています。

別名「年魚」や「香魚」とも呼ばれており、独特の香りがすることでも有名です。水質のいい場所で育ったアユはスイカの香りがし、水質が落ちるとキュウリの香りがしてくるとも言われています。しかしこれは天然のアユにしか見られない特徴で、完全養殖のアユからはほとんど独特の香りは感じられません。

アユの旬は例年禁漁期間が解禁される6月から8月頃と言われています。特に7月の若鮎は骨も柔らかく、とてもおいしく頂けます。また、好みにもよりますが9月から10月にかけての産卵期の子持ちアユも独特のおいしさがあるようです。

抜群のおいしさを誇る高津川のアユ

天然のアユの産地で、つねにトップクラスの人気とおいしさを誇っているのが島根県にある高津川です。一級河川に指定されている川の中で唯一ダムがないこともあり、森林から流れ込む新鮮な水によって良質なコケが育ちます。そのコケをエサにしているため、この川で育ったアユは嫌な臭みがなくとても食べやすいのだそうです。ここのアユを一度食べたら完全養殖や、ほかの産地のアユは食べられなくなるとまで言われています。

またこの一帯は非常に自然豊かな場所としても知られており、ホタルが見られることでも有名です。水質が本当によくないと生息できないホタルがいるということからも、高津川がいかに豊かな森林と綺麗な水に恵まれているのかが見て取れますね。

アユを食べるならやっぱり塩焼き!

このように独特な香りが特徴のアユですが、いちばんおいしく頂くのであればやはり塩焼きがおすすめ。獲れたてを串に刺して焼き、そのまま豪快にかぶりつくのが香りやおしいさをダイレクトに味わえる最高の調理法と言えるでしょう。焼くときに頭を下にして焼くと、余分な脂が身にしみこまずに焼き上がりますのでアユらしいさっぱりとした味になります。

また、若鮎の季節ならばお刺身も絶品です。非常に傷みやすいため頂ける場所は数少ないですが独特の香りを強く感じることができます。骨も柔らかいので非常に食べやすいですが、寄生虫の心配があるので注意が必要です。飲食店で出されているものなら比較的安全ですが、自分で釣ったものをそのまま食べる場合は自己責任で頂くようにしましょう。

さらにアユは非常に栄養が豊富な魚でもあります。特に内臓にはウナギなどにも多く含まれるビタミンAが豊富で、動脈硬化や免疫力アップにも効果があるそうです。旬を迎える初夏はちょうど季節の変わり目とあって体調を崩しやすい時期。おいしいアユを積極的に取り入れ、やがて迎える夏に負けない体を目指してみてはいかがでしょうか。